市民活動フェア in あびこ2008 イベント案内 企画番号【事務局-2】
シンポジウム
「市民活動の担い手について考える」
●市民活動参加者の高齢化が進み、若い世代への交代が難しいのが現状。「市民活動」イコール高齢者のものというイメージを払拭し、若い世代を巻き込んだ市民活動を実現するための対策や、仕組みについて知恵を出しあいましょう。
日 時 3月1日(土)10:00〜12:00
会 場 ホール 定員:100人
●資料
2007年11月13日、市民活動ステーションで行われた保健福祉分科会と、
12月5日に嘉納治五郎邸で行われた文化分科会、10月31日・まちづくり分科会の報告をご紹介します。
様々な活動のありようや考え方が見えて、大変有意義な話し合いでした。

●保健福祉分科会
時:平成19年11月13日  場所:けやきプラザ 8階 フリースペース
参加者
・我孫子市肢体不自由児者父母の会 梅木さん
・我孫子市朗読の会 浜田さん
・すずらんの会 小熊さん
・NPO法人在宅福祉サービスまどか 山本さん
・手話ダンスあびこ 脇田さん
・我孫子市身体障害者福祉会 坂本さん
・心のボランティア トウハート 鈴木
・我孫子市民活動ネットワーク、事務局 石橋さん

司会  心のボランティアトウハート 鈴木
感想:各グループとも多くの問題を抱えているがそれを訴える場所や機会が無く、本会で皆さんが堰を切ったように話されるのを見てその必要性を痛感した。
問題
@会員の減少
 ―歴史のあるグループほど会員の減少が顕著で、発足時の会員数が30〜40パーセントも落ち込んでいるところがある。
―特に家族会でスタートしているグループは会員の減少と高齢化で将来に対する閉塞感が強い。
A会員が増えない理由
―家族会中心の団体やグループにおいては会員募集の上で、以前と比べ加入によるメリットを強調できないでいる(情報などはインターネットから容易に入手できる)。
―個人情報保護のため行政の協力が得られない(障害者手帳保有者の名簿など)。
―周囲の支援にきづいていない。
関連団体やグループ間の情報交換や協力関係に注意が払われていない。
特に家族会で活動しているグループは一般会員の募集や協力をはなからあきらめている(遠慮している?)。
―働く世代20〜50代に対するアプローチがなされていない。
  勧誘する前から仕事が忙しいので無理とあきらめている。
  しかし、休日をボランティアに当てている若い人たちがいるのも事実。少年野球やサッカーのコーチ、中越地震等に見られるボランティア活動。
対策
@行政との協力による会員の拡大
 個人情報保護法が障害となっているので行政の協力しやすい計画が必要。
―講座や研修会等協賛で行う
―パンフレット等PR資料を関係窓口に置かせてもらう
―行政のイベントに積極的に参加しPR
A講座、講習会、研修会の活用
歴史あるグループは発足時、社協や市の主導で立ち上げた。その折、講座やゼミが効果的であった。
ー 成功例)心のボランティアトウーハートは発足時、心のボランティア養成講座
(福祉総合相談室主催)修了者から募集していた。したがって毎年一定の会員の増
が見込まれた。
―成功例)朗読の会の養成講座は今も人気があり、会員増に結びついている。
B家族会のグループは一般会員に門戸を開く
C関連グループ間の協力
グループの弱い部分を他のグループに協力を求め補強する
―朗読の会と視覚障害者協会
―すずらんの会と男の井戸端会議
D関連グループ同士の連携、合併
―ボラ連と市民活動ネットワーク
●文化分科会
2007年12月5日(水)
出席:我孫子野外美術協会、我孫子の文化を守る会、我孫子市史研究会、我孫子ビデオ、常盤懇話会、
内容:アンケートの結果についてのディスカッション

団体の会員の現状
・定年が延び、景気もよくなったので60代の再就職者が増えた。70歳過ぎて地域に入ると体力的に難しい。早めに地域に入るほどソフトランディングしやすい。仕事を持っている人が土日に団体の活動をのぞく程度でもだいぶ違う。
・活動の中で経験差が大きいと居苦しくなる。趣味の会なら活動日が決まっていて仕事とも兼務できるが、市民活動は状況に応じた打ち合わせが必要なこともあり、それに参加できないと心苦しくなるという、続きにくさがある。
・パーティーイベントが中心の活動。市内の専門家から話を聞く活動も行っている。150人ほどで男性が多い。情報交流や人的交流、出会いの場。第2の人生の踊り場としている。活動に物足りない人は、専門的な活動団体にも参加している。やりたい事を見つける場でもある。
・役員が高齢化し、70代の自分が若手として色々会の仕事をしている。危機感がある。今まで手を拡げすぎたかもしれない。まちの活性化など利害関係の絡むテーマは難しい。市民の利害が対立する場合がある。
・今は、リーダーの世代交代の時期なのでは。
・かつてのトップダウンのやり方についていけない、50代以下の新メンバーが、参加しにくさを持っている。
・会の運営や人間関係をスムーズにするために、コミュニティーの絆をどのように作るか、第2の人生をどのように生きるかなどという講座が必要。今は生涯学習がその分野を担っているので市民活動もやりやすくなった。今後も連携が必要。
・先輩を軽く見るところが団塊の世代にある。
・活動の内容によっては世代を重ねた経験の豊かな人は必要。
・高齢化等の世代論は多角的に考えるべき。
・担い手を作るために講座を開いている。あびこビデオとしては活動するには技術が必要。
・あびこビデオは我孫子のまちづくりにおおいに貢献している。もっと行政もバックアップすべき。作品は質が高く観光資源にもなる。自分たちの団体も撮ってもらい、ありがたかった。(参加団体からの意見)
・アンケートは、だれが書いたかで内容が変わる。あまり結果に左右されないようにしたい。
・図書館に、我孫子市の文化や歴史に関するコーナーを、目につくように作ってほしい。


●まちづくり分科会  10月31日(水)
出席者:中島(ときわ会)、田中(住み良いまちづくり)、黒木(男の井戸端サロン)、飯野・伊藤(ACOBA)、山原(地産地消)、吉澤(白樺派のカレー・我孫子の景観を育てる会)、住田(オリンダの会)、山谷(シニア・ライフ・ネット)、藤木(男塾料理の会)、栗原(事務局)

●団体の会員の現状
 会員の世代を限定している。
 会員が高齢化して最近は、平均年齢は出さないことにしている。
 リーダーにおんぶに抱っこ。 新会員との意見交換をしながら世代交代を考えなくてはと思っている。
 全国に会員がいる。年齢層も広い。市民の心を育てる会なので色々なかかわりの会員がいる。
 多種多様なボランティアがいるためか、年齢層も広い。主婦も集まっている。
 一般の会員は募集していない。会員は全員役員なので事務局はヌックに出世払いで委託。会員はお店、専門家、行政、地元商業者、CBとして活動中。
 リーダーの引継ぎが難しい。リーダーのなり手がいない。会社での仕事から解放され、企画やまとめ役などはもう結構という方が多い。入会パターンは2種類あり、自主的に入る場合と、奥さんに後押しされて。後者は長続きしにくい。初期は定年男性に限定しようと思っていたが、子育て世代の男性も受け入れていきたい。   

●会員や協力者獲得等の工夫 
 フェアなどに参加して人と出会ったり知ってもらう。
 補助金や助成金をもらい活性化を図る
 若い人に興味のある事業をしていきたい。学校や学生に呼びかけをしたいと考えている。
 自分達の活動を知ってもらう。色々案内をするが、興味を盛ってくれるが足を運ぶまでには至らない。その様な人を対象に説明会を開いている。
 口コミで活動が広がっている。
 成功すると支持者が増える。
 利益が出ると活動がのびる。
 CBとして活動をする。
 限定会員制。
 マスメディアを上手に使う。

●5年後はどのようになっているだろうか
 解散している。 農家の協力が得られない
 4つある中の1つか・・・ 1発展的解消 2活動の拡大  3合併  4縮小
●スポーツ分科会  2008年1月22日 のディスカッション
参加者:鈴木、大杉、佐藤、藤井、野村、栗原

・スキー連盟。団体の今後の担い手に関しては、どこも同じ問題を抱えている。高齢化、役員の後継者、会員の減少、予算的なこと。スキーも30〜50代の会員が仕事が忙しくて大変。3月末に小中学生のためのジュニアスキー教室をやっている。30〜40人が参加。中高年スキー教室も開催している。会員は100人。30周年式典を行う。一時のスキーブームが去りボーダーも多くなった。
 スキークラブの内部組織として、中高年用に、「ゆったりわかば会」というサークルを作った。15人いて規約も作った。自分のレベルで楽しみ、健康重視。北海道や海外にもスキーに行く。
・シニアバトミントンクラブ35〜6名。平均は62〜3才。この会としては役員のなり手がいないとか高齢化は感じないがバトミントンの連盟としては困っている。他のスポーツに会員が取られてしまう。
・アルバトロスヨットクラブ。80名余の会員数。最近若い人が入会。クラブとしてはまとまっている。
10分教われば誰でも操船できて転覆しないアクセスディンギーを普及させたい。新しいクラブが立ち上がる手伝いをしたい。
手賀沼に白い帆のヨットがいくつも浮かんでいる風景があるとすてきでしょ。
水位を上げないと難しいこともある。
 レンタルボードのようにアクセスディンギーを貸し出せるとよい。アクセスディンギーは我孫子市の財産。それをアピールしながら乗船会などの参加者を増やし、担い手を増やせたらよいと思う。ヨットはスポーツでもあるし、手賀沼という環境を考えることにもつながる。
・なぎなた連盟。大人20人子ども20人。幼稚園でも教えている。小中学生にはアビスタでも教えている。小さな頃から親しんでもらい担い手へと成長。なぎなたの部活がある高校も少ない。全国的に指導者が少ないことが悩み。2005年に高校総体、2009年全国ミニ国体、2010年国体を我孫子市民体育館で行う。
・ペタンククラブ連絡会。7〜8年前我孫子市体育指導員が中心となって健康増進のためにニュースポーツとしてのペタンクを広めた。小学校区で10チームできた。そのうち大会を開くようになり、昨年ペタンク連絡会ができて大会の運営をまかされる。まだできたばかりで暗中模索中。  
 自分のチームは手賀沼公園でおこなっている。仲間作りができ、山、スキー、花見、芋煮会、飲み会などを行っている。
・スポーツに見た目は大切。スキーやゴルフのウエアーに学ぼう。楽しくって明るい雰囲気で活動することも大切!
●教育分科会   2008年1月18日
参加者:足助、金子、渥美、大藤、松村、馬渡、栗原

・フェア当日のパネルディスカッションでは、現役で仕事と市民活動をやっている人の意見を出してほしい。自分の事を言えば、もっと早くから市民活動をやっていればよかったと思っている。
・今は、特に労働の問題が厳しく、働き方の見直しをしなければ、活動のゆとりができない。
・若い人たちが活動できるために、シニアの人たちがどんな手助けをすればよいのかを考えたい
・社会的に、若い人たちが活動をすることは難しくなっている。若い人たちは仕事にアップアップ。そんな社会を変えていくことも考えなくてはならない。単に若い人に来てほしいと言うのは簡単だが実際には難しい。
・地域活動はおもしろい。地域のあり方を良くするためにはいろいろな年齢層が集まる必要がある。参加の工夫。暇の取り方の工夫が必要。
・日本の社会を良くするためにも若い人たちに地域にかかわってほしい。
・(活動の)環境作りをシニア世代がおこなう。若い人の意見を代弁していく必要があるかもしれない。
・企業の時間外労働などをみなおしたい。
・ワーキングプア、結婚できない、子どもが作れないという状況をどうするか。でも地域活動は大事だよということを伝えたい。
・日本の組合が労働条件改善を前面に出していけない時代。
・我孫子市の労働に対する考え方については問題があったと思う。
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