市民活動フェア in あびこ2008 イベント案内 企画番号【事務局-4】
数年後に建設予定の新市民会館をみんなで考えましょう。
1.建設予定の新市民会館に向けて、どのような内容にすべきかを、市民の皆さんとともに検討しましょう。
2.市の委員会「跡地利用検討委、文化施設検討委」の報告内容を、分かりやすく紹介します。
3.市民活動団体の意見を集約する場ともします。
来場の皆さんにも質問を投げかけ、紅白カードで賛否を表明いただく、場内参加形式の進行を行います。
●2007年3月で閉鎖した旧市民会館 ●跡地利用検討委による、新文化ホール建設候補地3案
日 時 3月2日(日)14:30〜16:30
会 場 ホール 定員:100人
パネラー 各分科会から1名ずつ
まちづくり分科会:伊藤宏さん(ACOBA)
保健福祉分科会:芹沢正子さん(ネットワーク翔21)
環境分科会:大久保明次さん(手賀沼わんニャンクラブ)
スポーツ分科会:大杉錚三さん(シニアバトミントンクラブ)
教育分科会:青木弘さん(ふれあい塾あびこ)
文化分科会:沼尻和枝さん(我孫子朗読劇の会)
子ども分科会:深津祥子さん(あびこ子どもネットワーク)
縄野光孝さん(我孫子市文化施設検討委員会・委員長)
モデレーター(司会):森 大吾(フェア事務局)
【企画の説明】
前回のフェア2007「新旧市長が市民と語る」では、市民団体から「市民会館がなくなり、活動の拠点・集会場所が減って、支障が出ている」との話題が、複数出ていました。

市では、千人規模の文化ホールは必要との基本方針に立って、行政内部の「市民会館跡地利用委員会」と、市民公募委員を含めた「文化施設検討委員会」の両面で、新市民会館の検討を進めてきました。

   文化施設検討委員会は、11月末に星野市長へ新文化ホールの内容報告書を提出。12月に市議会議員全員に配布されました。
   いっぽう跡地利用検討委員会では、すでに2007年9月に、新ホール建設の候補地案を含めた中間報告書を市議会へ提出。同じく11月には正式報告書となりました。市ではこの2つの報告を受けて、建設に向けた財源や建設時期など具体的な検討を行う次の組織を立ち上げて、計画を進めていく予定です。

これらの流れから、2008年3月の市民活動フェアにおいて、市民活動団体のいろいろな立場から、どのような新市民会館(文化ホール)を作るべきかを話し合うことは、市民全体の関心を高めていくことも含め、大きな意義があると思われます。

跡地利用委員会は市の財政的観点が大きく、また文化施設検討委員会は主に舞台芸術団体からの代表や、ステージづくりの専門家によって構成されていました。これに対して市民活動フェアでは、まちづくりや集会所機能への視点を加えた意見が飛び交うことが期待されます。

市民会館があったほうがいいことについて、総論で反対する人はほぼ少ないでしょうが、どこまでの予算をかけるのか、市の税収が減って行くことが確実な情勢の中、何の予算を我慢して新市民会館を作るのかという各論になると、高齢者福祉は、教育は、スポーツ振興は、といったさまざまな利害が絡むことになります。
   その意味でも、あらゆる市民活動団体が集結する市民活動フェアで、すべての分科会からのパネラーに参加いただいてこのテーマを語り、市への提言を行うことは、大きな注目と価値を生むイベントになると思われます。
・フェア企画委員会で、市の財政状況について勉強会を開催(2007.12.15)。
・団塊世代の定年による市民税収のシミュレーションや、高齢化による老人福祉費用の今後の予測、近隣センターや学校の地震対策など工事の必要な費用予測などについて、市の財政担当職員を招いて、データや意見交換を行いました。
【参考】
子ども分科会・各団体からの意見
1 子どもに関わる市民活動をしている者の意見
☆ 劇団 かりんとう 仲川さん
家族の品格、女性の品格がベストセラーになっています。今どうしてこのような本が人気を集めているのでしょう。情報が沢山手に入る一方で、自分の理想とする生き方やお手本となる人がいない現状でこのような本が売れたり、カリスマ主婦と呼ばれる人がテレビで持て囃され、スピリチュアルな世界に多くの人が興味を持つゆえんではないでしょうか。我孫子市は、この点についてどのように感じているのでしょうか?市の運営にはもちろん理想があるのでしょうが、それが市民、そして将来を担う子どもたちの手本となり、理想となるべき姿を示しているのでしょうか?プールは取手市に、陸上競技場は印西市に、そして文化会館は柏市にと、周辺の市に頼ってばかり。この現実はとてもわびしく、さびしいものです。我孫子市の財政が困難なのは分かりますが、それでもいかにこれらの施設を自ら確保していく、「市としての品格」を保っていくのか市には知恵を絞っていただきたい。

☆ あびこ少年少女合唱団 指揮、指導者  勝呂美智子先生
 音楽教育に携わっている者としては、小さい頃から上質の生の音楽に触れる機会を少しでも多く与えてあげたいと思っています。けやきのホールでは、残念ながら音楽ホールとしては物足りない点が多いように思います。また、客席数も少なく、活発な我孫子の市民活動に対応しきれないのではないでしょうか。
 あびこ少年少女合唱団では、千葉県子ども合唱フェスティバル(大ホール所有の市で順番に開催)に毎年参加しています。県内の20もの合唱団の子ども達が、一同に会し歌を通じて一つになる大きな感動がそこにはあります。我孫子の地でも、合唱を通じて子どもたちの心の交流を計りたいという夢を持っております。沢山の市民の方がそれぞれの夢を待っていらっしゃる事と思います。我孫子市民の夢を現実化するためにも是非文化ホールを!!

☆あびこ少年少女合唱団   ピアニスト 遠藤麻弥先生
 我孫子市に文化ホールは必要です。私の経験から、日本は音楽という芸術が身近に感じられるホールが少ないと思います。前に留学していたオーストリアのウィーンでは劇場、教会、演奏会用ホールなどが数え切れないほどあり、毎日音楽を感じることができます。聴衆は、小さい子どもからお年寄りまで幅広くいました。音楽には、人を感動させ、また感動する素晴らしいものがあります。この大切なものを、子どもたちに伝えるために、文化ホールは必要なのではないでしょうか。私も、演奏家として音楽を通して子ども達の心を豊かに育て、感動という大切なものを伝えて行きたいと思っています。

☆子ども舞台鑑賞連絡会  梅谷さん
 右肩上がりの経済成長をしていた頃ならまだしも、今の経済は先細り。箱物を抱えて子孫に借財を残すなら、印材や柏の文化会館、けやきプラザで間に合わすと言う選択もあるのかも知れません。箱物には、ランニングコストと補修というリスクも必ず付いてきます。最近、どこの劇団においても、大ホール向けに質の高い演目が製作されないようです。けやきプラザ程度のホールの演目のほうが豊かなようです。確かに質の高い文化ホールはほしいですが、何を置いても、、、とは、市の財政状況を見ると言えないように思っています。

☆あびこ子どもの文化連絡会  平田美貴さん
 *一千人二千人規模が必要かどうか疑問、文化発信型のホールが大切。
 *利用者の身になって答えられる機能と専門家が必要。
 *全国の施設の特色や使用状況を調査し、我孫子市にあったホールを。
例  子どもが何度でも行きたくなる工夫
  新国立美術館のように、小さいものから大きいもの、壁の利用など部屋の大きさが自由に変えられるものを。
 * 企業 商工会との連携  
 * 現存の建物利用をもう一度考慮する。 けやきプラザ、市民体育館など。

2 市内 小、中学校の先生の意見
☆ 中学校の先生
 合唱コンクールの会場として、市内には全校生徒ならびに保護者を収容できる会場が無くなってしまったため、市外に会場を変更した。そのための使用料は20万弱かかり、保護者負担。会場までの移動徒歩としたが、生徒の帰宅時間が日没後となってしまった。合唱部、吹奏楽部の発表の場としても、他市に移動せざるを得ない状況である。会場費、交通費に加えて、移動時間も相当の負担であった。けやきのホールは、音楽関係のホールとしてはふさわしくない、そのため使用しづらい。

☆ 小学校の先生の意見
 けやきホールは、予約が入っていたり規模的に少し小さく使い勝手も悪いようです。税予算に少しでも余裕があるのであれば、文化事業のために心を育てる教育のために、早期の市民会館再建を希望します。
 現在のけやきのホールでは、市内小中学生の発表会を一緒にできないため不便。
 市内音楽会、我管研発表会などでは、1000人規模の会場が必要。
 映画会、演劇、音楽祭など、大ホールならではの迫力、子どもの感性に響き、生涯に残っていくプログラムを行っていくためにも市民会館は必要。
成人式が中学校単位で午前午後に行われたが、来賓の方々は両方に出られたのか。

3 水と緑とのハーモニーを大切に我孫子だからこそのホールを。
 一市民より、、、文化の香り高い我孫子市にふさわしいホールができれば幸せ。
 軽井沢 大賀ホール 参照  景観法に厳しい軽井沢の池のほとりに建てられたホール。
 手賀沼の美しさをアピールできるように手賀沼のほとりに音楽ホールを。

4 借金は少なく、適度の施設の整ったホールをどう作るか。
  市民会館再建委員会資料による各地文化施設建設費  杉並公会堂  70億
                       めぐろシティーホール  76億
  サイト検索による大賀ホール建設費用(大賀氏寄贈)        11億

5 債権費用収集案
  。市民債権の発行
   。子どもの手形(子どもたちの手形を市民会館の壁または周りの敷石に)、大人の名前料(寺院の檀家さんの名前が石に彫ってあるように)の協力呼びかけ。

6 もっと企業との連携を図る。
   新市民会館の場所は市が提供し、建物の建設費、管理費は企業に負担してもらい、
   企業側にもメリットがあるように、企業の店舗、PRも織り込む、 など。

以上、ご意見をお寄せくださいました皆様、ありがとうございました。
                 あびこ子どもネットワーク  深津祥子 

1/16、まちづくり分科会でのディスカッションより

参加者:伊藤、中島、和田、藤木、山谷、黒木、浜崎、山原、植下、福田、吉澤、藤木、赤峰、栗原

・これからは少子高齢化で利用者が少なくなるのではないか。新市民会館建設の必要性を感じない。
・野外劇場的なものはどうか
・以前の市民会館は集会施設でもあったが、それがなくて不便をしているので集会施設は必要だ。
・学校の施設をもっと開放したらどうか。
・新市民会館はぜひほしい。まちの活性化になる。
・我孫子の人口の規模からして我孫子にはいらないのでは。近隣の施設を借りればよい。
・新しく建てたら、建設費のほかにも維持・管理費がかかる。けやきのホールでよいのでは。但しけやきのスタッフや設備を充実させる必要はある。
・今後は退職世代が増え、我孫子市の市民税が少なくなる。法人税も少ない。財政が硬直化している。
・市民会館を良く利用していた。市民会館は市の顔。我孫子よりも小さい市町村でも会館はある。シンボルとして建てるのでもよいのでは。企画力があれば稼働率も上がり活性化になるのでは。どのように活用するかで違うのではないか。
・ジャパンバードフェスティバルなども、市外に我孫子をPRすることができた。建てるのであれば市民の協力も出し合って。
・外のイベントはたくさんあるが、雨が降ったら大変。そうした意味でも市民会館があるとよい。
・ないよりもあったほうがよい。でも市民にこれ以上借金をさせてよいのだろうか?
・我孫子は文化施設が何もない。ないない尽くしの我孫子市だけど逆に外に出かけて行って楽しむのもよいのでは。
・今困っているのは、市民活動の場所がない。
・近隣市町村の融通のしあいができたら。
・今、文化団体の会場キャンセルが多い。会場が取れないだけ掛け持ちで予約を入れる。イベントや講演会は必ずその日に会場確保をしなくてはならないという事情もわかる・・・。
・市民会館を作るのだったら、近くて便利なところがよい。
・我孫子のイトーヨーカドーの横の公園予定地はどうか。
・建物のお金があれば、建設後の事は検討の余地があるのでは。我孫子の市民活動の声を反映して力を集めれば何かができるのでは。
●教育分科会    2008年1月18日
参加者:足助、金子、渥美、大藤、松村、馬渡、栗原

・不必要な道路よりは、文化にお金を使ってほしい。
・千人規模の会館は必要。
・市の財政状況がわからないのであまり言えないが、集会施設が少ないので、そのような環境作りは必要。
・高齢化のために、将来を見据えたトータルなまちづくりが必要。千人規模は必要。便利な場所がよい。
・我孫子市の財政から考えると、何を選ぶかを市民が考えなくてはならない。福祉は切り捨てられない。完全なものや立派な市民会館に対しては疑問。他市の文化施設を借りるのはどうか?
・我孫子の市民は文化活動は活発。よいホールはほしい。一流のアーティストを読んで聞きたい。
・松戸の森のホールは稼働率が高いと聞いている。運営する人の力量の問題が大きい。
・森のホールの施設は素晴らしいが場所が悪い。けやきは施設等がよくない。
・日本の地方自治体で3割は財政破綻に近いと聞く。地方財政の危機は国の税制の締め付けのせいなのでは・・・。0.
・国にもお金はない。国に頼りすぎてもいけない。
・欲しいと思っている市民がお金を集めることはできるのか?
・店を作れば人が集まるということはない。ハードに頼る市民意識は我孫子にはないはずだ。
・会館はあったほうがよいに決まっているが、経済ベースの体制がない限りは疑問。うまいプロモーターがいて、稼働率を上げることができれば・・・・・。
・千人のホールがあったらよい。でも財政的には・・・。今あるものは活用できないか?
 水の館、大学や高校、日立、我孫子ゴルフクラブ、企業と一緒にホールを建てるのはどうか?JR東日本、操車場の上などは・・・・。
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